RCVSによる頭痛 第52回日本頭痛学会総会 横浜

12月6日第82回日本頭痛学会総会が横浜で開催されました。

「脳神経外科クリニックを受診する可逆性脳血管攣縮症候群による頭痛の臨床的検討」について発表してきました。

可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)は雷鳴頭痛で発症し、経過中に脳血管攣縮を認め、約3割に何らかの脳卒中を合併する疾患です。RCVSは稀ですが、一定数クリニックの頭痛外来を受診する可能性があることが示されました。

いつもと違う激しい頭痛の場合、二次性頭痛の可能性があり、くも膜下出血やRCVSによる頭痛などを否定する必要があります。RCVSは産褥期に起こったり、薬剤が原因で起こることがあります。また、排便・シャワー・入浴・労作・運動・感情・性行為・咳などを誘因として雷鳴頭痛が起こるのが特徴です。この頭痛の診断が難しい点は受診時に頭部MR検査で異常がなく、2~3週間後に血管攣縮の所見が得られることがあることです。

いつもと違う頭痛があれば医療機関を受診することをお勧めいたします。

12月6日はクリニックをお休みさせていただき患者さんには大変ご迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。

 

2024年12月27日