6月25日に「薬剤の使用過多による頭痛と頭痛外来で気を付けておきたい二次性頭痛」で講演させていただきました。「頭痛いろは塾シーズン2」の第4回目になります。頭痛いろは塾は当初福岡県の頭痛診療のレベルが上がるように企画した会ですが、最近はこの会が認知されてきて全国の先生方にご聴講いだいているようです。シーズン1では頭痛の診断や治療についての基礎的なことを学ぶ企画にし、シーズン2では頭痛診療の難しい問題にフォーカスし全国でも有名なその領域のエキスパートの先生方にご講演をお願致しました。
最初に特別講演として日本の頭痛診療の第一人者である間中信也先生の「3つ星の頭痛診療を目指そう~半世紀の頭痛診療経験からのTips~」。第1回は筑波学園病院小児科の藤田光江先生「わかってほしい!子ども・思春期の頭痛」。第2回千船病院産婦人科の稲垣美恵子先生「キホンを知って深める女性の頭痛診療」。第3回鈴木神経科病院の井上悟先生「精神疾患を併存する頭痛診療について」というタイトルでご講演いただきました。次回は最終回で第5回池田脳神経外科の池田耕一先生が「群発頭痛・TACs」についてご講演予定です。
頭痛診療で最も重要なのは、まず、危険な頭痛を除外することにあります。特に見逃しやすい二次性頭痛について話させていただきました。また、鎮痛薬の服薬しすぎで頭痛が慢性化している患者さんもたくさんいらっしゃいます。頭痛の正しい診断と適切な治療を行う必要があります。