10月27日にMigraine Meeting in九州・沖縄 ~頭痛診療のコツを学ぶ~の講演会が開催されました。九州各地で頭痛診療をしている先生方が多数参加されたようです。
私は「私は、頭痛患者さんのココを診る~頭痛外来のやり方って教わったことありますか?~」のタイトルで講演させていただました。佐賀県のおそえがわ脳神経内科の小副川学先生は「片頭痛による生活支障を聞き取るコツ」について、唐津赤十字病院の岩崎めぐみ先生は「月経関連片頭痛を共に考える」についてご講演されました。東京の品川ストリングスクリニック院長山王直子先生からは「片頭痛の慢性化を防ぐための早期介入の重要性」とのご講演のなかで多数のCGRP関連製剤の使用経験に基づく知見を教えていただきました。
Opening Remarksで熊本の済生会熊本病院の橋本洋一郎先生が御挨拶をされました。橋本先生は2年後の日本頭痛学会の会長をされる予定で、これからますます九州の頭痛診療を盛り上げていく必要があります。
10月8日東区内科医会で講演させていただきました。
地域における脳神経外科クリニックの認知症診療~「いま」と「これから」~
東区の内科や精神科の先生方に認知症の診断から最新の治療についてお話しさせていただきました。最近新しい貼り薬やアルツハイマー型認知症の原因物質を除去する注射薬が使えるようになりました。WHOで提唱している認知機能低下を予防できる対策12項目についてもお話いたしました。内科の先生方にも関心の高い認知症についての講演であったのか、多数の先生方にご聴講いただきたくさんの質問をいただきました。まだまだ解決すべき課題はたくさんありますが、地域で認知症患者さんやその家族を支える社会を作る必要がありますし、その一助になる診療ができることを望んでいます。
第82回日本脳神経外科総会が横浜で開催されました。10月26日に「脳神経外科医と頭痛 ~脳神経外科医が頭痛患者さんを診る際に~」といスポンサードシンポジウムが組まれ、日本頭痛学会代表理事の富永病院 竹島多賀夫先生と国際医療福祉大学脳神経外科教授 松野彰先生と私の3人で演者を務めさせていただきました。
「ゼロから始める脳神経外科医による頭痛外来 ~開業14年間の経験から伝えたいこと~」と題してこれまでの頭痛診療を振り返ってみました。歩いて受診するくも膜下出血や頭痛発症の椎骨動脈解離や可逆性脳血管攣縮症候群による頭痛の患者さんなど二次性頭痛の話と当院での頭痛診療の変遷や頭痛外来の開設や頭痛専門医の取得方法、頭痛診療の魅力、最近の地域における活動でいろは塾の開催についてお話し致しました。
ふり返ってみると、たくさんの頭痛の患者さんに受診していただき年々増えています。特に支障度が高い片頭痛の患者さんの受診率が高く、また、福岡市外・県外など遠方から受診していただいた患者さんも多くいらっしゃいます。二次性頭痛を見逃さず、適正な頭痛診断と治療を行うことが重要であることを再確認し、今後も続けていきたいと考えています。最近の片頭痛の治療薬であるCGRP関連抗体薬の話題にも触れ、頭痛診療にパラダイムシフトが起こっていること実感しています。ひとりでも多くの頭痛患者さんがどこにいても適正な治療がうけられ少しでも頭痛から解放されることを願っています。
10月26日は木曜日で通常の外来診療の日のもかかわらず休診にさせていただきご迷惑をおかけいたしました。
6月25日に「薬剤の使用過多による頭痛と頭痛外来で気を付けておきたい二次性頭痛」で講演させていただきました。「頭痛いろは塾シーズン2」の第4回目になります。頭痛いろは塾は当初福岡県の頭痛診療のレベルが上がるように企画した会ですが、最近はこの会が認知されてきて全国の先生方にご聴講いだいているようです。シーズン1では頭痛の診断や治療についての基礎的なことを学ぶ企画にし、シーズン2では頭痛診療の難しい問題にフォーカスし全国でも有名なその領域のエキスパートの先生方にご講演をお願致しました。
最初に特別講演として日本の頭痛診療の第一人者である間中信也先生の「3つ星の頭痛診療を目指そう~半世紀の頭痛診療経験からのTips~」。第1回は筑波学園病院小児科の藤田光江先生「わかってほしい!子ども・思春期の頭痛」。第2回千船病院産婦人科の稲垣美恵子先生「キホンを知って深める女性の頭痛診療」。第3回鈴木神経科病院の井上悟先生「精神疾患を併存する頭痛診療について」というタイトルでご講演いただきました。次回は最終回で第5回池田脳神経外科の池田耕一先生が「群発頭痛・TACs」についてご講演予定です。
頭痛診療で最も重要なのは、まず、危険な頭痛を除外することにあります。特に見逃しやすい二次性頭痛について話させていただきました。また、鎮痛薬の服薬しすぎで頭痛が慢性化している患者さんもたくさんいらっしゃいます。頭痛の正しい診断と適切な治療を行う必要があります。
「AJOVY HOT MONTH in 九州」開催
6月20日に「ライフスタイルに合わせたアジョビによる片頭痛治療」で講演させていただきました。片頭痛はつらい頭痛のために寝込んだり仕事ができなかったり学校を休んだりする生活支障度の高い疾患です。現在、「片頭痛専用」の発作発症抑制薬としてCGRP関連抗体製剤の注射薬が使えるようになりました。アジョビ皮下注射は4週間投与、12週間投与、在宅自己注射が選択できます。12週間投与の場合は、病院で3本注射することで3カ月間は予防治療(注射)のことを忘れられます。仕事や学校、子育てなど忙しくて外来通院が難しい方にはお勧めです。また、在宅自己注射にすれば自宅で自分の都合で落ち着いた時間にうつことができます。ご自分の大切なライフイベントを守りながらライフスタイルに応じて投与ができます。
今回は九州医療センター勤務時代に一緒に働いていた姉川脳神経外科副院長の姉川敬裕先生に座長をしていただきました。ありがとうございました。
「頭痛いろは塾シーズン2」が2月26日開催されました。
「頭痛いろは塾」は昨年から福岡県の頭痛診療の均てん化のために行っている会です。頭痛に対して標準的な治療が受けられるように医療技術等の格差を是正することを目的としています。
日本全国で頭痛の患者さんは約4000万人、片頭痛の患者さんは約840万人といるといわれています。片頭痛で仕事に行けなかったり、寝込んだりする支障度の高い頭痛であるにもかかわらず、「ただの頭痛」や「肩こり頭痛」「ストレスの頭痛」などと正しく診断されていないこともあるようです。また、処方された鎮痛薬ののみすぎで「薬剤の使用過多による頭痛」になっている患者さんもいらっしゃいます。
このような状況の中、福岡県の頭痛の患者さんがどこでも頭痛の標準的な治療が受けられるように、また、頭痛診療のすそ野が広がるようにこの会が企画されました。これから頭痛診療を始める先生方にも参加していただけるように「いろは塾」と名付けました。シーズン1では頭痛の診断や治療についての基礎的なことを学ぶ企画で月に1回の講演で6回行われました。たくさんの先生方にご参加いただき好評だったこともあり、シーズン2では頭痛診療をもう少し深堀し難しい問題にフォーカスし全国でも有名なその領域のエキスパートの先生方にご講演をお願しています。
本日は特別講演として日本の頭痛診療の第一人者である間中信也先生にご講演いただきました。「3つ星の頭痛診療を目指そう~半世紀の頭痛診療経験からのTips~」といいタイトルでご講演いただき長年の頭痛診療で培ったコツを教えていただきました。座長をしながら聞き入ってしまいました。明日からの診療に生かし頭痛で困っている患者さんのあたりまえを変えていけるといいかなと思います。
3月8日博多区内科医会で講演させていただきました。
「片頭痛のいろは ~診断のコツから最新治療まで~」
プライマリーケアをされている内科の先生方に頭痛診療の問診のコツから診断、抗GRP抗体関連製剤についてまでお話いたしました。緊張型頭痛や後頭神経痛を多く診られている整形外科の先生もご聴講いただいていたようで質問をいただきました。
4000万人ほどの頭痛の患者さんがおられるといわれています。頭痛の患者さんは脳神経外科をはじめとした神経系の診療科に限らず内科、婦人科、整形外科、眼科、精神科、心療内科など様々な診療科を受診されます。頭痛診療の一助になれば幸いです。
気持ちのいい日曜の朝です。
春日市に開業されている池田脳神経外科の池田耕一先生と一緒に「頭痛いろは塾」を開催することになりました。福岡県の頭痛診療の均てん化のために企画されたものです。今日から毎月1回日曜日の朝に「頭痛いろは塾」を計5回シリーズで行います。第1回目は私が担当し今日「頭痛の診断~頭痛診療の魅力~」のタイトルで講演いたしました。福岡県内の頭痛診療を行っているあるいはこれから本格的に頭痛診療を考えている先生方や大学病院の先生・勤務医の先生・クリニックの先生など日曜日の朝にもかかわらずたくさんの先生にご聴講いただけたようです。先生方の頭痛診療の一助になり困っている頭痛患者さんが頭痛から解放され救われることを願っています。ご聴講していただいた先生方ありがとうございました。また、座長をしていただいた池田先生お疲れ様でした。
1月20日第54回九州総合診療セミナーという伝統のある内科の会で講演をさせていただきました。
日本の頭痛の患者さんは約4000万人いるといわれています。頭痛を訴えてくる患者さんは多く日常診療で頭痛をどのように診断して治療しているかについてお話いたしました。今回も最近使えるようになった新しい片頭痛治療薬をご紹介させていただきました。片頭痛をひきおこすCGRPという物質の働きを抑え片頭痛発作が起こるのを抑える注射薬です。月に1回の皮下注射で片頭痛の頻度や程度が軽減し日常生活の支障度が減り過ごしやすくなることが期待できます。当院でも抗CGRP抗体薬で治療している患者さんは効果を実感されているようです。この新しい薬で片頭痛の患者さんがこのつらい頭痛から少しでも解放されること期待しています。
10月14日第一回 頭痛を考える会 in FUKUOKAで講演させていただきました。
福岡県内の頭痛専門医がシリーズ化して講演していく予定です。
今回は福岡中央病院吉良潤一先生、陣の内脳神経外科クリニック陣内敬文先生が挨拶で片頭痛の治療の歴史や頭痛専門医についてふれていただきました。
池田脳神経外科池田耕一先生が抗CGRP時代の片頭痛治療について講演されました。
福岡大学筑紫病院の木村聡先生、宗像水光会総合病院木下良正先生と私うだ脳神経外科クリニック卯田健により抗CGRP抗体薬に期待することとして講演いたしました。
難治の片頭痛として慢性片頭痛や月経関連片頭痛について解説し実際の治療についてお話いたしました。慢性片頭痛は患者さんの日常生活での支障度が非常に高く何とかして治療していきたい頭痛の一つです。