頭痛・片頭痛
頭痛専門医が総合的に頭痛診断します
診断
・頭痛に関しての問診票
・神経学的診察
・頭部MRI検査 必要時その他検査
治療
・頭痛診断に基づき頭痛の原因や起こり方をわかりやすく説明します。
・必要な場合はそれぞれの頭痛に適した薬で治療します。
・慢性化している場合は頭痛ダイアリーをつけていただき頭痛の誘因を探り治療効果を見ながら適切な治療を行います。
・服薬治療と同時に頭痛の減らし方の指導を行い頭痛で悩まないでいいようになることを目指します。
頭痛診断

頭痛でお悩みの方へ

頭痛はつらい症状です。その頭痛我慢しないで!
寝込むほどの重度の頭痛でも「いつものことだから」とあきらめていませんか?一人で何とかしようと頑張らなくていいんですよ。

・脳腫瘍や脳出血などかもしれないと心配している方
・頭痛の原因を知りたい方
・検査で異常はないと診断されたけど頭痛がよくならない方
・頭痛に悩まされているけど上手に対処ができずこじらせてしまっている
・市販の薬を服用しても効かない方

「たかが頭痛」と思わず、まずは頭痛の専門医に相談することをお勧めします。
おとなの頭痛

一次性頭痛

片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など、原因となる疾患がないのに起こる頭痛。繰り返し頭痛が起こる。
本人がつらいと感じて、生活に支障があれば治療の対象です。

二次性頭痛

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、髄膜炎などに伴う頭痛。何らかの器質的疾患があるために二次的な症状として起こる頭痛です。見逃せば生命にかかわるような疾患が原因の場合もあります。
二次性頭痛を疑うポイント
□突然の頭痛
□今まで経験したことのない頭痛
□いつもと様子が異なる頭痛
□頻度と程度が増していく頭痛
□50歳以降に初発の頭痛
□運動麻痺や複視など神経症状を伴う頭痛
□発熱や首が硬くなる症状を伴う頭痛

片頭痛は次のような特徴のあるつらい頭痛です

・時々起こるが、普段は元気。週に2回から月に1回程度起こる
・痛みは4時間から72時間持続する
・頭の片側(または両側)や目の奥などがひどく痛み ずきずき脈打つような痛みや締め付けられるように痛むことがある
・吐き気を伴うことが多くひどいと嘔吐する
・頭を動かしたり家事や歩いたりする日常動作で響いたり痛みが悪化する
・ひどいときは寝込むほどの頭痛になり日常生活に支障がある
・部屋の明かりや周辺の光が気になりテレビの音や人の声などの音やにおいが気になる(光過敏・音過敏・におい過敏)
・前触れとして頭痛が始まる前に肩やくびが張ってきて眠くないのに生あくびがでたりする。視界にキラキラ、ギザギザ光るものが見えて視界がぼやける症状がでることがある
上記特徴がかなり当てはまる方は片頭痛です。
片頭痛はつらい病気です。
頭痛女子:女性の片頭痛
30歳代女性の5人に1人が頭痛で悩んでいます!
皆さん仕事がハードだったり、責任ある立場だったりで、市販の頭痛薬を飲んで何とか乗り切っています。家族と過ごす休日に頭痛がして、鎮痛薬を飲んで無理に動いている人もいるでしょう。
また女性ホルモンの変動と関連が深くライフステージに伴って片頭痛も変化していきます。月経時の強い頭痛は片頭痛の可能性がありますが、「仕方ない」とあきらめている女性も多いようです。
あきらめずに専門医に相談してください。
検査で異常がないためそのままにされたり、頭痛の診断があいまいなままだったり、鎮痛薬で様子見るように言われたりして我慢していませんか。現在では片頭痛の特効薬トリプタンのおかげでそれを正しく服用することで上手に対処でき頭痛で困らなくなりうまく付き合うことのできる病気になりました。
生活指導と頭痛を減らす方法
頭痛は日常生活の様々な外的・内的刺激により起こります。
自分の頭痛の誘因を見つけて対処することがポイントです。
意外と知らない片頭痛の誘因リスト
ストレス、緊張が解ける脱緊張、肩こり、月経、パソコン・スマホ、人込み、低気圧、温度差、空腹、飲酒(アルコール)、特定の食べ物、旅行、騒音、まぶしい光、強い匂い、睡眠不足、寝すぎなど
片頭痛は脳の感受性が高いので様々な誘因が重なって起こります。
毎日の生活をちょっと変えるだけ!毎日の生活で頭痛を予防しましょう!
■忙しくて疲れすぎる前に一息入れて、ストレスコントロール!
家事や育児あるいは対人関係や仕事など心身のストレスは片頭痛のもと。ストレスから解放された時も注意が必要。一息入れる余裕も必要。ストレス解消になる運動など日ごろからストレスをためないような工夫を。

■食事は朝食抜かず一日三食 規則正しい食事
空腹になると血糖値が下がり、片頭痛が起こりやすくなります。食事の間隔を開けすぎないように心掛けて片頭痛の予防を。

■寝不足、寝すぎにならないように
忙しくても睡眠時間は確保する工夫を。疲労やストレスを軽減してくれます。寝すぎでも頭痛は起こるので気を付けて!

■頭痛体操で片頭痛を減らす!
頭痛体操やリズム運動や有酸素運動は片頭痛と関連のあるセロトニン神経を鍛えてくれます。ストレス解消にもなります。

気を使いすぎの対人関係や自己評価を下げたりネガティブ感情を持っていると「痛み」をより強く感じてしまうため、正しい対処法を知って頭痛を楽観的に考えましょう。

緊張型頭痛

・持続する
反復性緊張型頭痛は1か月に15日未満、慢性緊張型頭痛は毎日のように起こる
・頭の両側か頭全体、後頭部が痛む
・ぎゅっと締め付けられるような痛み、重苦しい鈍痛
・吐き気はあっても実際吐くことはない
・体を動かすと少し楽になる

群発頭痛

・群発的に起こる
・1~2か月間に集中してほぼ毎日起こる
・痛みは15分から3時間続く
・必ず頭の片側が痛む
・目の奥がえぐられるような激痛
・目の充血や涙、鼻水などを伴うことがある
・痛くてじっとできない

医療機関でできる治療があります。専門医にご相談ください。

薬の飲みすぎで起こる頭痛かもしれません!

頭痛薬を飲んでいるのに効かなくなってきた。市販の鎮痛薬を飲んでいるのに痛みが軽くならずに頭痛の頻度が多くなっている場合に「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の可能性があります。月の半分以上頭痛があり鎮痛薬を10日以上服用している場合は早めに頭痛の専門医に相談してください。

・頭痛が1か月に15日以上
・最近早朝の頭痛や頭痛頻度が増えた
・頭痛薬の効きが遅く、すぐに頭痛がぶり返す
・頭痛薬を3か月以上定期的に飲んでいる
・頭痛に対する不安から予防的に鎮痛薬を飲んでいる

これらに当てはまる場合、「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の可能性があります。

頭痛専門医の受診をお勧めします。服薬指導が必要です。
鎮痛薬の飲みすぎないようにしましょう!
鎮痛薬を予防的に飲むのは避けましょう!

頭痛に関するQ&A

吐き気を伴う頭痛は危ないと聞きますが、大丈夫でしょうか?
頭痛に吐き気が伴う場合は片頭痛のことが多いです。緊張型頭痛では吐き気は起こりません。片頭痛は痛くなる前に生あくびをしたり、なんとなく気分が悪くなったり、首や肩が凝ってきたり、疲労感、めまいや何か食べたくなったりする方がいらっしゃいます。このような症状が片頭痛の予兆として起こることがあります。頭痛に伴って吐き気も起こります。同じような頭痛発作が繰り返し起こり、頭痛に吐き気を伴って寝込むようにつらいとなると片頭痛が考えられます。これまでにない頭痛で初めて吐き気を伴う場合は危険な頭痛のこともありますので医療機関を受診することをお勧めします。
両側のこめかみが締め付けられる頭痛で動けなくなり1~2日寝込んでしまいます。緊張型頭痛と診断され治療してもよくなりません。
頭の両側が痛くても片頭痛かもしれません。片頭痛の頭痛は、発作的に起こり4~72時間持続し、片側がズキンズキンと脈打つような拍動性の痛みを特徴としています。片頭痛の名称の由来は片側が痛むこととされていますが、実際は4割近くの患者さんは両側性の頭痛も経験されています。また、締め付けられるような非拍動性の頭痛発作もあります。頭痛発作中は感覚が過敏となり、ふだんは気にならないような光、音、匂いを不快と感じる方が多いようです。片頭痛は頭の中の痛覚過敏があるため、「体を動かすとひどくなる」動作過敏があり、緊張型頭痛はむしろ「体を動かすと楽になる」傾向があります。どちらかわからないときにジャンプしたり頭を振ったり、階段昇降、深々とおじぎしたりの動作で頭痛が悪化するのが片頭痛と考えられます。両者が混在していることも多くありますが、片頭痛の治療がうまくいくことで楽になることがありますので頭痛診断は重要です。頭痛で日常生活に支障がある方は頭痛専門医に相談することをお勧めします。
頭が痛くなる時に視界にギザギザ模様が見えることがありますが、大丈夫でしょうか?
閃輝暗点(せんきあんてん)とよばれる片頭痛の前兆の可能性があります。
光る点や線が見えたりするほか、ギザギザの光る模様やオーロラのような光や万華鏡のような模様、あるいは視野の一部にモザイクがかかったように見えにくくなります。通常は5~20分にわたり徐々に進展しながくて60分くらい続きます。前兆の後に頭痛発作がくることが大半です。初めて見えた場合やいつもと違う見え方になった場合は病院受診をお勧めします。
閃輝暗点のみでその後の頭痛が起こらない場合があります。片頭痛の分類でいうと「典型的前兆のみで頭痛を伴わないもの」になります。頻度が少ない場合は様子観察可能ですが、閃輝暗点のみが頻発する場合は片頭痛の予防薬で治療することがあります。
頭が痛いとき、まわりで子供が騒いだり声をかけられたりするとイライラしてしまいます。
片頭痛の音過敏と考えられます。片頭痛の時には普段気にならないような人の話し声やテレビの音や子供の騒ぐ声などがとても不愉快に感じます。家族が優しく声をかけてくれてもわずらわしく感じるものです。片頭痛の特徴の一つで、そういうものだということを理解して、静かに放っておいてくれるように、あらかじめ説明しておきましょう。片頭痛の最中の受診の際は、残念ながらわれわれの説明もうっとうしく感じるかもしれません。
生理の時に頭が痛くなります。頭にも月経痛が起こるのですか?
生理(月経)が始まる1~3日前になると必ず頭痛がすると言われる方がいます。頭に起こる月経痛というよりは、これは月経時の片頭痛です。月経に関連した片頭痛は普段の片頭痛より痛みが強く、発作の時間が長い傾向があります。鎮痛薬を服用するだけではなく片頭痛として治療をしたほうが楽にできる可能性があります。専門医に相談してみてください。
妊娠中の片頭痛治療はどうしたらいいですか?
片頭痛は20〜40歳代の女性に多いため、常に妊娠した場合のことを考える必要があります。「妊娠中に片頭痛が起こったらどうしよう。薬が飲めないのではないかしら」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。まずは片頭痛の診断をきちんとしてもらいましょう。そして片頭痛の最適な治療法を相談してください。妊娠中は片頭痛が軽くなる方が多いので、あまり心配されなくても大丈夫です。1割くらいの方は妊娠中もやっぱり頭痛が起こるので、妊娠中でも使いやすい薬を選んで治療します。片頭痛を持っていること、治療を受けていること自体は、妊娠・出産に悪影響はないと考えられています。ただし、片頭痛の治療に使う薬のいくつかは、妊娠が判明したら中止したほうが良いものもありますので、医師や薬剤師に相談してみてください。
片頭痛の対処法はありますか?
片頭痛を予防するには、片頭痛を誘発するような環境に身を置かないようにすることです。すべての誘因を避けることは不可能なので、片頭痛が起こっているときはできるだけ避けるような行動プランを考えることです。
頭痛の時に血圧を測ると高いのですが、頭痛と高血圧は関係ありますか?
20歳代から頭痛があり20~30年来の頭痛歴があり市販薬でやり過ごしていた方が最近は薬が効かなくなったり頭痛の頻度が増えてきたりすることがあります。健診で高血圧を指摘されたり、頭痛の時に血圧測定すると血圧が上がっていると心配されることがありますが、高血圧によって頭痛が起こることはめったにありません。ただし、血圧が著しく上昇した場合は高血圧性頭痛が起こることがあります。しばしば両側性で拍動性であり、通常収縮期血圧(上の血圧が180mmHg以上)または拡張期血圧(下の血圧が120mmHg以上)が急激に上昇している間にみられ、また、血圧が正常化した後は軽減するとされています。
意識障害や視覚異常、けいれんなどを伴う激しい頭痛と高血圧が続く場合は、高血圧脳症の可能性があり緊急の対応が必要です。また、突然起こる激しい頭痛がくも膜下出血などの脳卒中であれば血圧は上昇しますので注意が必要です。腎臓の上にある副腎に褐色細胞腫という腫瘍ができると血圧を上昇させる物質が過剰放出され、血圧上昇と頭痛を繰り返すことがあります。
以前から頭痛があり鎮痛薬を月に40錠以上も飲んでも頭痛が治りません。
ひどい片頭痛の方で「ひどくなると普通の鎮痛薬では効かなくて寝込んでしまうと困るから」と早め早めに鎮痛薬を服用するようになる方がいます。気が付くと予防的に服用したり1か月に何十錠も服用したりするようになることもあり、これは薬物乱用頭痛(服薬過多による頭痛)になっている可能性があります。 早めに薬を飲むことは誤りではありませんが、薬を飲む回数が増えてしまいがちで、月に10日以上、頭痛薬を飲むようになると薬物乱用頭痛になる可能性がでてきます。痛みを制御するシステムに異常をきたして、痛みを感じやすい状態となって頭痛がひどくなり慢性的になります。頭痛の悪化→過剰な服薬→脳の痛み制御システムの異常→頭痛のさらなる悪化という悪い連鎖が起こりますので、早めに専門医の受診をお勧めします。薬の見直しやいろいろな工夫を行い対処していきます。
ジムでウェイトトレーニングすると頭痛が起こります。
一次性運動時頭痛(一次性労作性頭痛)とよばれるもので、身体的に激しい運動を続けることによって誘発されます。一気に力を入れて物を持ちあげた時などに頭痛が起こったりします。この頭痛は命に関わる危険な頭痛ではないのですが、初めて起こった時は、くも膜下出血、動脈解離、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)などの二次性頭痛がないことを確認する必要があります。繰り返し起こる場合は、一時的に運動を軽くしたり、控えたりする必要があります。労作や運動の前に予防的に鎮痛薬を服用することで予防できます。
この一次性運動時頭痛は片頭痛に似た特徴を持ち、片頭痛の予防薬が有効な場合がありますので、片頭痛として治療します。まずは、専門医に相談してみてください。
シャワーを浴びるたびに頭痛が起こります。頭部CTで異常なしと言われたけど不安です。
頭痛外来に時々こういう方がいらっしゃいます。雷鳴頭痛と呼ばれる突発的に起こる1分以内にピークに達する重度の頭痛の可能性があります。脳動脈瘤の破裂時のくも膜下出血と症状からは区別がつかないため、脳内の重篤な疾患による雷鳴頭痛でないことを確認する必要があります。雷鳴頭痛を起こす疾患として可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)があります。妊娠や分娩後、薬物などが誘因になることがありますが、シャワー・入浴・性行為・労作・排便あるいは感情がしばしば引き金になります。中年女性に多いともいわれています。発症時には脳血管の攣縮の所見がみられないといわれており適正な時期に評価する必要があります。まれに脳梗塞やくも膜下出血を伴うことがあるとされていますが、RCVS自体が可逆性で1~3か月の経過で落ち着いてくるといわれています。カルシウム拮抗薬が有効との報告があり、誘因の除去などの生活指導を行います。