第82回日本脳神経外科総会が横浜で開催されました。10月26日に「脳神経外科医と頭痛 ~脳神経外科医が頭痛患者さんを診る際に~」といスポンサードシンポジウムが組まれ、日本頭痛学会代表理事の富永病院 竹島多賀夫先生と国際医療福祉大学脳神経外科教授 松野彰先生と私の3人で演者を務めさせていただきました。
「ゼロから始める脳神経外科医による頭痛外来 ~開業14年間の経験から伝えたいこと~」と題してこれまでの頭痛診療を振り返ってみました。歩いて受診するくも膜下出血や頭痛発症の椎骨動脈解離や可逆性脳血管攣縮症候群による頭痛の患者さんなど二次性頭痛の話と当院での頭痛診療の変遷や頭痛外来の開設や頭痛専門医の取得方法、頭痛診療の魅力、最近の地域における活動でいろは塾の開催についてお話し致しました。
ふり返ってみると、たくさんの頭痛の患者さんに受診していただき年々増えています。特に支障度が高い片頭痛の患者さんの受診率が高く、また、福岡市外・県外など遠方から受診していただいた患者さんも多くいらっしゃいます。二次性頭痛を見逃さず、適正な頭痛診断と治療を行うことが重要であることを再確認し、今後も続けていきたいと考えています。最近の片頭痛の治療薬であるCGRP関連抗体薬の話題にも触れ、頭痛診療にパラダイムシフトが起こっていること実感しています。ひとりでも多くの頭痛患者さんがどこにいても適正な治療がうけられ少しでも頭痛から解放されることを願っています。
10月26日は木曜日で通常の外来診療の日のもかかわらず休診にさせていただきご迷惑をおかけいたしました。